長崎県
日本は、世界中のタコの約六割を消費する世界一のタコ消費国です。その消費されるタコのほとんどは、西アフリカ産の冷凍輸入もので、地元で獲れた天然のタコが、いかに貴重かうかがえます。狭い岩の隙間に潜り込む習性を利用したタコ壺漁は、タコ漁独特のもので、素焼きのタコ壺が浜辺に積まれている光景は、漁村風景のひとつとなっています。タコは低カロリー、高タンパク質で、特にタウリンが豊富なうえにまた、亜鉛も多く含み、初夏にかけてうま味が増します。一般的には、一旦、茹でたものを刺身や酢の物にして食べられます。輸入ものは国産のものに比べて色が薄く、吸盤の中が白いのに比べて国内産は吸盤の中も含めて小豆色になります。