福井県

福井市

天然わかめ

肌寒さが残る4月終わりの頃、冬の厳しい海の表情とは全く違う、おだやかな天候と波が続く日本海。そんな海では春の風物詩であるわかめ漁が解禁となります。福井市三国町米ヶ脇地区では4月下旬に解禁となり、漁港近くの海では、幾人もの海女さんが漁をする姿を目にすることができます。

 木の桶を海面に浮かべ、錘をまとい海の中へ。何度も何度も潜ってはわかめを手で獲っていきます。ここでは、わかめは道具を使わず、根元からこぐ(折る)のが主な漁法です。漁の時間は、早朝6時30分に海に出てから1時間と決められています。これは乱獲を防ぐ意味合いもあるそうで、海に出る者たちの掟なのです。漁港脇の岩場で獲る海女さんや、船で独自のポイントまで出航し漁を行う海女さんもいます。時間内は休憩することなく、潜り続けます。

この時期に獲れる新わかめはやわらかいのが特徴で、小さいものは茎まで食べられ、主に高級料亭や割烹料理店で重宝されているそうです。注文が入ると生のまま出荷。「わかめのしゃぶしゃぶ」としてメニュー化されています。獲れたての新わかめを、お湯にサッとくぐらせて、生姜醤油やわさび醤油で味わいます。お湯に入れると鮮やかな新緑になり、磯の香りも一層増して美味です。

 天然わかめのほとんどは、粉わかめに加工されます。一般的には「もみわかめ」と言われるもので、これらも海女さんたちが手作りしています。

 わかめ漁が終わると、わかめの芯とめかぶを丁寧に取り分け、簾(す)と呼ばれるゴザの上に葉を一枚ずつ並べて干していきます。乾いたら、手で揉んで粉わかめにしていくのですが、この作業を一日で行なわなければならないため、漁が終わっても海女さんたちは大忙しなのです。わかめ漁の解禁後は、あちらこちらでわかめを干す作業を見かけることでしょう。

 わかめ自体の質が良い上に、完全手作りなので評価が高い粉わかめ。手間を考えると、価格が高いのも納得です。そして美味しさの裏には、たくさんの人々の思いと、尽力が込められているのです。

産品について 取扱事業者/生産者について
分類
わかめ
品種
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規格
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保存(温度帯)
冷蔵
天然/養殖
天然
希望小売価格(税抜)
-
出荷可能月
通年